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商品ネーミング

事例:チューハイ

焼酎は穀物などの原料を発酵させてできたワインやビール、清酒などの"醸造酒"をさらに加熱・蒸留して作った"蒸留酒"で、これにさらに果物などを加えてその成分を抽出したのが梅酒やリキュール類などの"混成酒"です。

また、"蒸留酒"の1つである焼酎は"甲類"と"乙類"の2種類がありますが、これは焼酎の優劣を表現したものではなく、単に酒税をかけるために分類されているのだそうです。

"甲類"はいも類や穀物の原料を発酵させて、連続式蒸留器という純度の高いアルコールを生成することのできる機械で蒸留されて85度~97度になったものを水で薄めて36度未満に調整しているもので、"チューハイ"を造るのに適していると言われています。

また"乙類"は伝統の技術によって造られた本格焼酎と言われるもので米を原料にして本格的な製造方法で作られ、単式蒸留器という機械で蒸留されています。

よく"乙な味"とも言われるようにその味わいの深さが売りで、蔵主の渾身の作品として有名なものがたくさんあります。

ところで、"甲類"から造られる"チューハイ"は"焼酎+ハイボール(:ウィスキーを炭酸で割ったもの)"を略した呼び名で、下町の酒屋などではかなり以前から使われていたようです。

日本で最初に正式な"チューハイ"が発売されたのは1983年の7月で、"東洋醸造"からビン入りチューハイ『ハイリッキー』が、そして翌年の9月には缶入りチューハイ『ハイリキレモン』、『ハイリキ青りんご』が発売されました。

その後"東洋醸造"は"旭化成"と合併し、『ハイリキ』シリーズは"旭化成"の酒類事業部から販売されていたのですが、まもなくして"アサヒビール㈱"に営業譲渡し、その販売戦略が功を奏して1985年には、缶チューハイは女性や若者たちの間で大ブームとなりました。

中でも特にチューハイに力を入れていたのは"宝酒造"で、商標登録をしようとした時点で、すでに"チューハイ"は一般名称と考えられていたために、仕方なく前に"缶"の文字をつけて『缶チューハイ』として登録したのだそうです。

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商品ネーミングの普通名称化は、ネーミングについて解説しています。

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