商品ネーミングの普通名称化イメージ

商品ネーミング

商標の普通名称化(一般名称化)

誰でも1度は飲んだことがあるのではないかと思いますが、スーパーのソフトドリンクコーナーに"ネクター"という商品があります。

そして、大規模な店にはメーカーの異なるこの"ネクター"という名称の商品がいくつか並んでいますが、この名前を聞くと私などいつも赤い缶においしそうな桃の絵が描かれている『不二家ネクター』を想像してしまうので、「不二家以外のネクターは偽物なのではないか......」と思ってしまいます。

けれども、ネクターの元祖は"森永"だというのを最近知って驚いています。

調べてみると"森永"のネクターは、1933年に果肉入りのジュースを販売していますが、これに改良を加えて果肉を45%にして高級感を出し、甘さもこれまでのジュースよりも一段とアップさせた『ピーチネクター』を1964年(昭和39年)に発売しています。

この商標登録は1960年にすでになされていて、現在販売されている"ネクター"を見ると分かりますが文字の横に、商法登録が行われていることを示す"R(マルアール)"のマークが入っています。

日本には、農林省の許可を得てできた"社団法人日本果汁協会"という機関があって、日本の果汁飲料業界を代表する団体として果汁飲料工業の発展や製品向上のための活動をしていますが、"ネクター"という商標の運用を"森永"はこの機関に任せているのだそうで、ここで"ネクター"としての一定の条件を満たしていると判断されれば、普通名称として堂々とその名前を使うことができるのです。

というわけで、現在"ネクター"という名前のついた商品は10社以上で販売されています。

そしてもっとも知名度の高いのが"不二家"と"森永"でしたが、"森永"は販売数においても常に"不二家"のネクターに押され気味ということもあってか、2003年には"ネクター"の製造を終了しています。

商品ネーミングの普通名称化にはさまざまな原因がありますが、いずれにしても商標権は存続するとはいうものの誰でも使用できるようになって商標としての機能がすっかり失われると、消費者を惹きつける力をもたなくなって財産的価値もなくなってしまいます。

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商品ネーミングの普通名称化は、ネーミングについて解説しています。

商品ネーミングの普通名称化Pick!:普通名称化の原因

そこで"普通名称化"というのは、どのようなことが原因となって起こるのでしょうか。 まず1つ目は、「その商標がすでに商標登録されているということを知らない」という場合です。 たとえば私たちは"エスカレー・・・・

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